アグリリン(本態性血小板血症治療剤)医療従事者向けサイト
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よくあるお問い合わせ(Q&A)

Q
取扱い卸を教えてください。
A
株式会社エス・ディ・コラボです。株式会社スズケン子会社のため、スズケンへのお問い合わせも可能です。

Q
納入制限はありますか?
A
本剤は納入制限・登録制ではありません。

Q
薬価・各種コード・使用期限・貯法を教えてください。
A
薬価(1カプセル):774.4円
包装薬価(1箱100カプセル入り):77,440円
統一商品コード:878000027
JANコード:4987878000027
HOT番号:1237900010101
使用期限:2年(外箱に表示)
貯法:室温保存

Q
使用成績調査は実施していますか?
A
全例調査にて実施しています。ご不明点はカスタマーサポートセンターにお問い合わせください。
カスタマーサポートセンター
Tel:0120-914-193
Fax:03-6737-0097
(受付時間/月〜金 9:00-17:00、祝・祭日除く)

Q
アグリリンの剤形や性状は?
A
白色の硬カプセル剤です(4号カプセル)。

Q
製剤の安定性は?
A
製剤の各種条件下における安定性は以下の通りです。
試験名 保存
条件
保存
形態
保存
期間
結果
長期保存
試験
25℃/
60%RH
PTP包装 24ヵ月 顕著な変化は認められなかった。
中間的試験 30℃/
65%RH
24ヵ月 顕著な変化は認められなかった。
加速試験 40℃/
75%RH
6ヵ月 6ヵ月目に溶出遅延が認められた。
苛酷試験(光) 25℃/
60%RH
1.728×106 Lux・hr
276W・h/m2
開放又はアルミ箔で被覆 10日 類縁物質の合計に、わずかな増加が認められた。
※2ロットは12ヵ月まで実施済み

Q
作用機序は?
A
血小板の前駆細胞である巨核球に選択的に作用することで血小板産生を抑制すると推定されています 1)
詳細は作用部位・作用機序の項をご参照ください。
1)製品情報概要

Q
血小板数の減少が認められるまでの期間は?
A
本剤の投与開始1週間後に患者の17%(9/53例)、3ヵ月目に54.3%(25/46例)、そして24ヵ月目に達した患者の88.2%(15/17例)に、60万/μL未満への血小板数減少が認められました[国内第Ⅲ相臨床試験(SPD422-308試験及びSPD422-309試験)]
参考までに、下図に国内第Ⅲ相臨床試験における血小板数の経時変化を示します。
図:平均血小板数(±95%信頼区間)および治験薬の平均用量の経時変化:SPD422-308試験およびSPD422-309試験(FAS)
国内第Ⅲ相臨床試験の詳細は国内臨床成績の項をご参照ください。

Q
血小板凝集抑制剤との併用時の血栓・出血性事象の発現状況は?
A
本剤を投与された53例のうち45例は血小板凝集抑制作用を有する薬剤を一時的又は恒常的に併用投与され、この45例中7例(15.6%)に血栓・出血性事象の副作用が報告されました[国内第Ⅲ相臨床試験(SPD422-308試験及びSPD422-309試験)]
本剤はPDEⅢ阻害作用による血小板凝集抑制作用を有していますので、血小板凝集抑制剤と併用投与した場合、血小板凝集抑制を増強する可能性が考えられます。本剤と血小板凝集抑制剤とを併用する場合には個々の患者の状態を十分に観察し、慎重に判断してください。
日本のガイドライン 2)では、低リスク本態性血小板血症のうち、心血管リスク因子やJAK2 変異を有する症例について、血栓症発症リスクを低下させるためアスピリンの投与が推奨されています。一方で、低リスク本態性血小板血症でも、血小板数が100万/μL超の場合は後天性von Willebrand病を併発し、易出血傾向を来すことから、von Willebrand因子の活性が30%未満の症例には、アスピリンの投与は控えることを推奨する報告 3)もあります。
2)日本血液学会 編 : 造血器腫瘍診療ガイドライン 2013年版 WEB版(第1.1版), 2017
3)Tefferi A, et al.: Am J Hematol 92(1): 95-108, 2017

Q
投与量や服用回数の調節方法は?
A
1回0.5mgを1日2回経口投与より開始し、血小板数の管理状況と副作用の発現状況に基づいて1日の投与量、服用回数を調節してください。増量する場合は1週間以上の間隔をあけて1日用量として0.5mg(1カプセル)ずつ行ってください。ただし、1回の服用量の上限は2.5mg(5カプセル)、1日の服用回数の上限は4回としてください。
詳細は添付文書をご参照ください。

Q
食事の影響はありますか?
A
アグリリンを服用する際に、食事の影響を考慮する必要はありません。
《食事の影響(日本人および外国人データ)4, 5)
日本人の健康成人男性(21〜25歳)に本剤0.5mgを空腹時又は標準食摂取後に単回経口投与したとき、また、外国人の健康成人(18〜40歳)に本剤1.0mgを空腹時又は高脂肪食摂取後に単回経口投与したとき、いずれの場合も食後のアナグレリドの吸収は遅延し、Cmaxは低下しましたが、t1/2(平均値)に影響は認められませんでした。食後投与時、日本人健康成人ではアナグレリドのAUC0-∞が20%減少したのに対し、外国人健康成人では20%増加しましたが、両試験の食事内容や被験者数の違いが関連すると考えられ、臨床的に重要ではないと判断されました。
外国人健康成人では、3-ヒドロキシアナグレリドに対しても同様の食事の影響が確認されました(日本人における試験は、3-ヒドロキシアナグレリドが同定される前に実施されました)。
日本人及び外国人の健康成人に本剤を空腹時又は食後に単回経口投与したときのアナグレリドに関する薬物動態パラメータ
4)社内資料:AGR-I-01-J試験(承認時評価資料)
5)社内資料:海外第I相臨床試験[食事の影響](SPD422-109試験)(承認時評価資料)

Q
主な副作用は?
A
副作用は53例中49例(92.5%)に認められました。主な副作用は貧血[49.1%(26/53例)]、頭痛[43.4%(23/53例)]、動悸[34.0%(18/53例)]、下痢[22.6%(12/53例)]及び末梢性浮腫[22.6%(12/53例)]でした。(承認時)[国内第Ⅲ相臨床試験(SPD422-308試験及びSPD422-309試験)]

Q
PDEⅢ阻害作用による副作用の発現時期は?
A
本剤のPDEⅢ阻害作用を介して生じると考えられる副作用の多くは、投与開始3ヵ月以内にみられます。患者さんへのご説明にあたっては、「患者小冊子(アグリリン編)」を是非ご活用ください。
《心臓障害の発現時期6, 7)
心臓障害の発現時期:国内第Ⅲ相臨床試験(SPD422-308試験およびSPD422-309試験:全TEAE)
《頭痛の発現時期6, 7)
頭痛の発現時期:国内第Ⅲ相臨床試験(SPD422-308試験およびSPD422-309試験:全TEAE)
6)Kanakura Y, et al.: Int J Hematol 100(4): 353-360, 2014
7)社内資料:国内第Ⅲ相臨床試験(SPD422-309試験)(承認時評価資料)

Q
主な副作用である貧血の特徴や対策は?
A
発生機序:本剤投与を受ける本態性血小板血症患者における貧血の原因は明らかではありません。
対策・対処法:定期的に血液検査を実施するなど観察を十分に行ってください。異常が認められた場合は、減量、休薬又は投与中止などの適切な処置を行ってください。

Q
主な副作用である頭痛の特徴や対策は?
A
発現時期:主に投与開始後0〜3ヵ月に認められます。
発生機序:PDEⅢ阻害作用を介して生じると考えられます(PDE阻害薬誘発頭痛)。
特徴:PDE阻害薬誘発頭痛では、拍動性の頭痛を呈することが多いとされています 8)。拍動性の頭痛は、頭の両側が痛くなり、脈打つような痛みで身体を動かすと悪化するのが特徴です。
投与前・投与中の対策:投与開始後2週間は、頭痛の副作用が生じやすいことを患者さんに指導してください 9)。また、投与開始3ヵ月以降(長期)は、頭痛の発現頻度は2割以下に減少するとのデータがあります(海外データ) 10)
対処法:安静にし、頭痛がやわらぐのを待ちます。一般的な鎮痛剤の投与で対処できることもあります。症状が軽減しない場合は、減量、休薬又は投与中止などの適切な処置も検討してください。
8)厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル 頭痛(平成22年3月), 2010
9)Frewin R et al.: Int J Clin Pract 66(10): 976-983, 2012
10)Storen E et al.: Blood 97(4): 863-866, 2001

Q
主な副作用である動悸の特徴や対策は?
A
発現時期:主に投与開始後0〜3ヵ月に認められます。
発生機序:アナグレリドおよびその活性代謝物3-ヒドロキシアナグレリドがcAMPを分解するPDEⅢを阻害することで、陽性変力作用、陽性変時作用及び末梢血管拡張作用があらわれることによるものと考えられます。
対策・対処法:カフェインの摂取を控えてください。回復するまで本剤の投与量を調節する、又は投与スケジュールの変更(同用量で服薬回数を増やす)が有効な場合があります。症状が軽減しない場合は、減量、休薬又は投与中止などの適切な処置を行ってください。

Q
主な副作用である下痢の特徴や対策は?
A
多くの場合、すぐに治まります。一般的な止瀉薬で対処できることもあります。症状が軽減しない場合は、減量、休薬又は投与中止などの適切な処置を行ってください。

Q
主な副作用である末梢性浮腫の対策は?
A
水分を排出させる薬剤で対処できることがあります。症状が軽減しない場合は、減量、休薬又は投与中止などの適切な処置を行ってください。

Q
副作用発現時の服用回数の調節方法は?
A
1回の服用量が多い場合、頭痛や動悸などが生じる可能性があります。副作用発現の回避や低減が必要な場合は、1日の中での服用回数を増やすことをご検討ください。ただし、1回の服用量の上限は2.5mg(5カプセル)、1日の服用回数の上限は4回としてください。